Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたつのうんめい
二つの運命
小川 未明
Lesen Sie 二つの運命 (ふたつのうんめい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.309 Zeichen · 5 Bildschirme
風の出そうな空模様の日でありました。一ぴきのせみが、小さなこちょうに出あいました。
「なんだか怖ろしいような空模様ですね。今夜はあれるかもしれません。早く家へ帰りましょう。」と、せみはいいました。
正直なこちょうは、空を見上げて、
「ほんとうに暗くなりました。あんなに雲ゆきが早うございます。早く家へ帰りましょう。」と答えました。
そこで、ふたりは、風に吹かれながら空を飛んできましたが、小さなこちょうは、おくれがちなので、せみはもどかしく思いました。
「こちょうさん、あなたのお家はどこですか。」とききました。
「私の家は、あちらの花圃です。あすこには姉も妹もきて待っています。」と答えました。
「あんな頼りのない花圃なんですか、今夜の大風をどうして、あんなところで防ぐことができますか。」と、せみはあきれたような顔つきをしていいました。
こちょうは、また空を見上げました。ますますものすごく空の景色はなっていくばかりです。
「あなたのお家は、どこですか。」と、こちょうはせみにたずねました。
「私の家ですか。それは大きな木です。もうすこしいくと、その木が見えるはずです。