Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたつのうんめい
二つの運命
小川 未明
Lesen Sie 二つの運命 (ふたつのうんめい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.309 Zeichen · 5 Bildschirme
こんもりとしげっていて、風や雨が、めったにさらすものではありません。どんな大風が吹いても、それは安全なものです。私たちには、とてもあなたのようなおぼつかない生活はできないのです。」と、せみは得意になって答えました。
あちらには、黒いこんもりとした大きな木が見え、こちらには、きれいな花のたくさん咲いている花圃が見えました。二人は、別れなければなりませんでした。
「そんならこちょうさん、今夜をお気をつけなさいまし。また、ふたりが無事でしたら、お目にかかりましょう。」と、せみはいいました。
「あなたも、どうぞご機嫌よう。私は、あなたの幸福を神さまに祈っています。」と、こちょうはいいました。そして、右と左に分かれていきました。
「ほんとうに、あの哀れなこちょうに、ふたたびあわれるだろうか。」と、せみは途すがら考えました。
はたして、その夜の暴風雨といったら、たとえようのないほど、ものすごかったのであります。せみは、大木に止まっていましたが、幾たび振り落とされようとして、びっくりしたかしれません。そして、ろくろく眠ることすらできなかったのです。しげった枝の間から、雨は落ちてきました。