Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にひきのかえる

二ひきの蛙

新美 南吉

Lesen Sie 二ひきの蛙 (にひきのかえる) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 958 Zeichen · 2 Bildschirme

Aozora Bunko

さいしょに、緑の蛙が目をさましました。土の上に出てみました。まだほかの蛙は出ていません。

「おいおい、おきたまえ。もう春だぞ。」

と土の中にむかってよびました。

すると、黄色の蛙が、

「やれやれ、春になったか。」

といって、土から出てきました。

「去年のけんか、わすれたか。」

と緑の蛙がいいました。

「待て待て。からだの土をあらいおとしてからにしようぜ。」

と黄色の蛙がいいました。

二ひきの蛙は、からだから泥土をおとすために、池のほうにいきました。

池には新しくわきでて、ラムネのようにすがすがしい水がいっぱいにたたえられてありました。そのなかへ蛙たちは、とぶんとぶんととびこみました。

からだをあらってから緑の蛙が目をぱちくりさせて、

「やあ、きみの黄色は美しい。」

といいました。

「そういえば、きみの緑だってすばらしいよ。」

と黄色の蛙がいいました。

そこで二ひきの蛙は、

「もうけんかはよそう。」

といいあいました。

よくねむったあとでは、人間でも蛙でも、きげんがよくなるものであります。