Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふたりのかるわざし

二人の軽業師

小川 未明

Lesen Sie 二人の軽業師 (ふたりのかるわざし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.720 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

鳥は、池の淵にあった、高いけやきの木の枝さきにとまってさえずっていました。ここなら、だれも上れないだろうと、小鳥は安心していい声で鳴いていました。人々は、ぼんやり見上げて、どうすることもできません。私は、すぐに上ってゆきました。なるたけ、鳥の気づかぬように、静かにして、ようやく、手のとどきそうなところまできて、ちゅうちょしました。手を出したら、鳥が逃げると思ったからです。近づいて見れば、見るほど、美しい鳥でした。どうしたら、捕まえられるかと考えていましたが、一思いに、捕まえるよりしかたがないと、ねらいを定めた刹那、鳥は、飛び立ったのです。私の体も、いっしょに、木から飛び上がると、鳥をつかまえましたが、体は、もんどり打って落ちました。もし、それが、地面だったら、微塵に砕けてしまったでしょう。水の中へ落ちたばかりに助かりました。しかし、握っていた鳥は、死んでしまいました。それから、私は、急に村の人々からほめそやされました。両親のない自分は、ついに、こんな渡世にまで身を落としましたが、いつも、鳥を捕まえたときの呼吸ひとつで、どんな危ない芸当も、やってのけるのであります。