Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたりまちやっこ
二人町奴
国枝 史郎
Lesen Sie 二人町奴 (ふたりまちやっこ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.555 Zeichen · 19 Bildschirme
手合もございます。お預け下せえお預け下せえ。それとも」と云うと腕を組んだ。
「仲裁役には貫禄が不足、預けられぬと仰言るなら、裸体で飛び込んだが何より証拠、とうに体は張って居りやす。切り刻んで膾とし、血祭りの犠に上げてから、喧嘩勝手におやり下せえ。息ある限りは一歩ものかねえ、そこは男だ、一歩ものかねえ。さあさあ預けて下さるか、それとも、膾に切り刻むか、ご返事ご返事、聞かせて下せえ!」
男を磨く町奴。ドギつく白刃の数十本の中で、小気味よく大音を響かせた。
ワ――ッと群集のどよめいたのは、その颯爽たる男振りに、思わず溜飲を下げたのであろう。
3
気を奪われた浪人組、互いに顔を見合わせたが、そこは老功の与左衛門である。けっく幸いと考えた。
「こいつはいっそ任せてしまえ」
そこで抜身をダラリと下げ、ツト進み出ると、云ったものである。
「これはこれは弥左衛門殿か、お名前はとうから存じて居ります。争いの仲裁まずお礼、いや何原因も知れたことで、折れ合おうとすれば折り合います。またお顔を立てようとなら、無理にも折り合わなければなりますまい。それにしても実に大力無双、殊には裸体で突っ立たれたご様子、洵に洵に立派なもので、そういうお方にお任せし、事を穏便に治めるは、我々にとっても光栄というもの、但し果して深見氏の方で」