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Japanische Klassiker mit Furigana

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にじゅうさんばんち

二十三番地

宮本 百合子

Lesen Sie 二十三番地 (にじゅうさんばんち) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.579 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

都合の好い時などは古くから居る三羽の雌鳥と今度の六羽とで九つ位も生むので、いつの間にか孝ちゃんの親父さんが例の目で見てしまったらしく、どっからか早速三羽の生み鳥と一羽の旦那様をつれて来た。

孝ちゃんの親父さんが真似を始めたと云って、鳥飼いに明るい弟は、面白がって気をつけて居た。

鳥が来てから鳥屋を作ったり、

「餌は米ばっかり食うのかな。

などと云って居るのを聞いて、

「あれじゃあ食い潰される。

などと云って居た。

日曜を一日、孝ちゃんの助手で作りあげた小屋には戸も何にもなくって、止り木と、床の張ってある丁度蓋のない石油箱の様なものでその三方を人間のくぐれそうな竹垣が取り巻いてある許りだった。

猫や犬の居ない国に行った様な、何ぼ何でもあんまり寛大すぎると、家の者は皆明かに生命の危険が迫って居る処に入れられなければならない鶏の若い家族を同情して居た。

それでも案外なもので、猫も犬も掛らなかったらしいが、食物のせいか、あんまり運動が不足だったのか、幾日経っても卵のタの字さえ生まないので親父さんの内命を受けて遊びに来た孝ちゃんがどうしたのだろうと、家の鳥博士にきき出した。