Japanische Klassiker mit Furigana
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にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Lesen Sie 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 113.429 Zeichen · 227 Bildschirme
早苗のおでこのかすりきずは、ついこないだ、ミサ子と二人で肩をくんでスキップで走っていて、道路から浜におちたときの怪我だとわかったし、キッチンの家では豚が三匹も豚コレラで死んでしまい、お母さんが寝こんだ、などと話はつきなかった。
小ツルは、先生のからだをつかまえて、ゆすぶり、
「先生、仁太、どうしてこなんだか?」
「あ、それ聞こう聞こうと思ってたの。どうしたの。病気?」
すぐには答えず、みんな顔見あわせて笑っている。先生もつられて笑いながら、これはきっと仁太が、とっぴょうしもないことをしでかしたにちがいないと、ふと思った。
「どうしたのよ。病気じゃないの?」
早苗の顔を見ていうと、早苗はだまってかぶりをふり、目を伏せた。
「らくだい」
ミサ子が答えた。
「あら、ほんと?」
おどろいている先生を、笑わせようとでもするように小ツルは、
「いつも、はな、たらしとるさかい」
みんなは笑ったが、先生は笑わなかった。
「そんなことうそよ。はなたらして落第なら、みんな一年生のとき落第したわ。病気かなんかで、たくさん休んだんでしょ」
「でも、男先生がそういうた。はなたれもしだいおくりというのに、仁太は四年生になってもはなたれがなおらんから、も一ぺん四年生だって」