Japanische Klassiker mit Furigana
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にばんめのむすめ
二番めの娘
小川 未明
Lesen Sie 二番めの娘 (にばんめのむすめ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.488 Zeichen · 16 Bildschirme
「おまえは、どうして帰ってきたか?」と、母親は喜びと、驚きとで戸口へ飛び出しました。
「お母さんは、いったら、我慢をして家へ帰りたいなどと思ってはいけないと、おっしゃったけれど、私、どうしても帰りたくて、帰りたくてならないので、帰ってきました……。」と、娘は泣きながら訴えたのです。
「あ、よく帰ってきてくれた! 私は、おまえがいった日から、一日でも胸の休まった日とてなかった。いくら貧乏しても、親子はいっしょに暮らします。もう、けっして、おまえをどこにもやりはしない。」と、母親はいいました。
ふと、目がさめると、娘はそこにいませんでした。そして、いってから、いまだに便りとてなかったのです。
「夢であったか……。それにしても、娘は、いまごろどうしたであろう。」と、母親は、思っていました。
すると、このとき、かすかに、すすり泣きするような音が、戸の外できこえたのであります。母親は、驚いて床の中から起き上がりました。ほんとうに娘が帰ってきて、もしや家にはいれないで、庭さきにでも立って泣いているのでなかろうかと思ったのでした。彼女は雨戸を開けて、わざわざ外へ出てあたりをながめてみました。