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Japanische Klassiker mit Furigana

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ごかいのまど

五階の窓

森下 雨村

Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 森下 雨村 (もりしたうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.990 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

事実、二千円もの現金を手にしたら、すぐその翌日稼ぎに出るようなこともあるまいし、また証拠品になる鞄をそのままにしておきもしまい。それにだいいち、ぺらぺらしゃべり立てる留公の態度から推して、口から出任せのでたらめを並べているとは思えない。まして、彼が鞄を盗るために被害者を窓から突き落としたものとは想像もされないことである。すると、その陳述はそのまま事実と認めてもいい。ほかに訊きたいことがある。――被害者を外に連れ出した男、それが何者であるかを知りたい。自分に訊問させてくれればいいのに――そう思って、沖田刑事がじりじりしながら立っていると、それと察してかどうか、ふたたび口を開いた小西警部が、偶然にもその問題に触れてきた。

「よし。じゃ、まずそれはそれとして、おまえが五階へ上ったとき、エレベーターを降りて、ドアをノックしてた男というのはどんなふうの男だった?」

沖田刑事は、よく言う言葉だがまったく緊張そのもののような顔をして、留公の口もとを睨みつけた。が、留公のほうでは意外なことを訊かれるものだといったふうで、目をぱちくりさせながら警部の顔を見返した。