Japanische Klassiker mit Furigana
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ごかいのまど
五階の窓
森下 雨村
Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 森下 雨村 (もりしたうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.990 Zeichen · 26 Bildschirme
「ふむ――。ところで、その舟木と西村さんとの関係というのはなんだ?」
「それが、ちょっと申し上げにくいんですが――」
桝本が初めて答えを渋った。
「言いにくいといって、大切な場合じゃないか。ありのままに言いたまえ!」
署長がそろそろ持ち前の声を出しかけた。
「仕方ありません。実は当人とわたし以外にはだれも知らないことなんですが、――舟木は西村さんの愛人の弟なんです」
「ふむ。愛人の弟か――それで?」
「それも、西村さんは最初、舟木のことなど知らずにそのお蝶さんというのを落籍したんです。ところが、あとから舟木が出てきて厄介を持ち込むので、西村さんは持て余してわたしのほうへ回してきたわけです。が、なにしろ、いまもお話ししたようなわけで、主義者かぶれで始末に負えない上に、内心、西村さんを快く思ってないもので、なにかにつけて工場の空気を紊して仕方がなかったのです。それゆえ先月、二十人ぐらい解雇したときに少し手当を余計出して一緒に始末しようと西村さんに言ったんですが、西村さんとしてはあとがまた厄介なもので、うんと言わず、そのままになっていたのです」
「なるほど。――ところで、舟木が西村さんを快く思ってないのは、何か特別の事情でもあったのか?」