Japanische Klassiker mit Furigana
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じんせいあんない
人生案内
Lesen Sie 人生案内 (じんせいあんない) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.201 Zeichen · 21 Bildschirme
虎二郎はホンモノの人生案内を乞うどころではなかった。
まず差し当り子供を預ってくれる家をさがさなければならない。ようやく料金後払い、当分はタダで里子に預ってくれる家があったので、子供を預けて、またニコヨンになった。
さて残りの紙もペンもまだそッくりしていたけれども、どういうものか、ホンモノの身の上話を書いて人生案内を乞うことができない。第一、紙やペンを見ると、ブルブルッと胴ぶるいを発してにわかに目をつぶってしまう。
人生案内はニセモノの快味に限るようだ。ニセモノの快味を満喫してきた虎二郎は、ホンモノに対しての人生案内の無力さをすでに痛感することを知っていた。
人生案内の解答がどうあろうとも、人生案内の中の彼の女房とお竹とは同じ人間ではない。
解答の先生はお竹が彼をミミズ扱いにしたり、他のオタマジャクシにジャンパーをきせた方が亭主よりも立派だと断定したり、亭主に義理立てするのは雑種の犬と青大将ぐらいでタクサンだと云ったりしたことを知ってるはずがない。
「いかにホンモノの話だって、まさかそこまでは書けねえや。第一、人生案内に凝ったあげくということはキマリがわるくて書けやしねえ。