Japanische Klassiker mit Furigana
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じんぞうにんげんせんしゃのきみつ
人造人間戦車の機密
海野 十三
Lesen Sie 人造人間戦車の機密 (じんぞうにんげんせんしゃのきみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.501 Zeichen · 19 Bildschirme
九つと、九つともう一つ九つと、九つとまだまだ九つと九つと九つと……」
斥候は、汗を額からたらたらと流しながら、妙な方法で数を数えた。
それを聞いている酋長の方でも、だんだん汗をかいてきた。
「もう、そのへんでよろしい。お前のいうところによるとこれはたいへんな数である。わしが生れてこの方、この眼で見た鳥の数よりもまだ多いらしい。よろしい、これは、ぐずぐずしていられない。者共、戦争の用意をせよ」
「えっ、戦争の用意を……」
「そうだ、かの醤軍と闘うんだ。わが村の忠良にして健康なるお前たちやわしが死骸にさせられない前に、あの醤軍の奴ばらを、あべこべに死骸にしてしまうのだ。どうも前から、いやな奴だと思っていたよ。彼奴は、おれたちのところから、カンガルーを何頭、盗んでいったかわからない。その代金も、ここで一しょに払わせることにしよう。それ、太鼓を打て、狼烟をあげろ」
「へーい」
とんだことから始まって、たちまち戦雲はふかくサンデー砂漠の空にたれこめた。
村の騒ぎは、醤軍の方へも知れないでいなかった。
醤主席は、重工業地帯からちょっと放れたところにある望楼へのぼって、村の様子を見渡した。