Japanische Klassiker mit Furigana
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じんぞうにんげんせんしゃのきみつ
人造人間戦車の機密
海野 十三
Lesen Sie 人造人間戦車の機密 (じんぞうにんげんせんしゃのきみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.501 Zeichen · 19 Bildschirme
ふーむ、こんなにわしに心痛をさせるあの油学士の奴は、憎んでもあまりある奴じゃ」
すると、うしろで、えへんと咳払いがした。主席は、はっとして、うしろをふりかえってみると、何時の間に現れたのか、そこには当の油学士が、いやに反り身になって突立っていたではないか。
「ああ醤主席、あなたが心痛されるのは、それは一つには私を御信用にならないため、二つには金博士を御信用にならないためでありますぞ。金博士の設計になるものが、未だ曾て、動かなかったという不体裁な話を聞いたことがない。主席、あなたのその態度が改められない以上、あなたは、金博士を侮辱し、そして科学を侮辱し、技術を侮辱し、そして……」
「やめろ。お前は、まるで副主席にでもなったような傲慢な口のきき方をする。見苦しいぞ。わしはお前には黙っていたが、こんどの人造人間戦車が、満足すべき実績を示した暁には、お前を取立てて、副主席にしてやろうかと考えているんだ。しかし実績を見ないうちは、お前は一要人にすぎん。――どうだ。本当に大丈夫か。仕度は間に合うか」
油学士は、かねて狙っていた副主席の話を、思いがけなく醤の口からきかされたので、彼は処女の如く、ぽっと頬を染め、