Japanische Klassiker mit Furigana
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にんげんかい
人間灰
海野 十三
Lesen Sie 人間灰 (にんげんかい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.345 Zeichen · 33 Bildschirme
人間の死体をバラバラにした事件や、またコマ切れにした事件というのは聞いたことがあるがこの話のように、吹けば飛ぶ位のメリケン粉か灰のようにするという事件は未だ耳にしたことがなかった。どうすればそんなことが出来るのだろうか。――こいつは興味あることだったが、更に難問だった。考えてゆくうちに、
「――うん、これだナ」
と田熊社長は手を打った。あの男が、九分までは解けたが、一分だけ解けぬ問題があるといったのは、このことだと気がついた。あの男にも、どうして人間灰が出来るか、それが判っていないのだ。そう判ると、なんだかアベコベに痛快になった。
「それから、もう一つ電話を切られたところで、――二つの誤算のうち、一つは西風が途端に南西風に変ったという話だったが、もう一つの誤算は……というところで話が切れた。あれは一体どんなことを云うつもりだったろう?」
――こいつも考えたが判らない。しかしこの方は、何だかモヤモヤと明るいとでも云ったように、なんだか大変判りそうであった。なんだか既に気がついていることがらの癖に、そいつが一寸胴忘れをして思い出せないという形だった。そのうちに彼の乗った自動車は空気工場の前に来ていた。