Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ものをこわすのがしょうばいじけん

什器破壊業事件

海野 十三

Lesen Sie 什器破壊業事件 (ものをこわすのがしょうばいじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.352 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

だが、彫を感心しているばかりでは仕方がない。なにかこの額に関して秘密があるのである。それはなんの秘密であろうか。

「ああ、もしかすると……」そのとき光枝の頭に閃いたのは、この部厚い一枚彫の陽明門が、じつは一枚彫ではなくて、陽明門のあたりだけが、ぽっくり嵌めこみになっているのではあるまいか。そしてそれを外すと、この額が実は一つの箱になっている。つまり秘密の隠し箱である。

「きっと、そうかもしれないわ」光枝はそれをたしかめるために、つと手を額の方に伸ばした。そのとたんであった。彼女の背後にえへんと大きな咳払いが聞えた。

(失敗った!)と思ったが、もう遅い。あの咳払いは、旦那様だ。

意外なる収穫

「ギンヤ、そこでなにをしているのじゃ」

「はい。この額がすこし曲って居りますので」

「なに、曲っていたか。はっはっはっ、曲っていてもいい。そのままにしておけ」

「でも、すぐでございますから」

「いや、手をふれることならん。すこしの曲りを直すつもりで、とたんに下に落されて、額がめちゃめちゃに壊れてしまっては大損じゃからな。わしはもういい加減懲りとるでな」

「どうもすみません」