Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ものをこわすのがしょうばいじけん
什器破壊業事件
海野 十三
Lesen Sie 什器破壊業事件 (ものをこわすのがしょうばいじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.352 Zeichen · 31 Bildschirme
そして蒼い顔をして、眼が血走っていた。その間にも光枝は、この室内を一応隅から隅までぐるっと見廻すことを忘れなかった。
(あっ、あそこだわ!)炯眼なる彼女の小さな眼に映じた一つの異変! それは高い天井の隅にある空気抜きの網格子が、ほんのちょっと曲っていたことである。それに気がついて、大理石の洗面器の傍にかかっているタオルを見ると、これが真黒になってよごれていた。
(たしかにそうだわ。例の重要物件は、旦那様の懐中を出て、あの空気抜きの網格子をあげて、天井裏に隠されたのにちがいない!)
光枝の胸は、またどきどきしてきた。じつに大発見である。
光枝は、じっとしていられない気持になって、ハガキを握ると、ポストのところへいってみた。まさかこの早朝から、そこに帆村が来ているとは思わなかったけれど、家にじっとしていることには耐えられなかったのだ。
「やあ、とうとう突留めたかね」ポストのかげから、帆村がぬっと顔を出して、いきなりそういったものだから、光枝はびっくりした。
光枝の報告は、帆村を躍りあがって悦ばせた。そして二人は、連立ってお屋敷の方へ引返した。その途中、帆村が早口にいった話によると、