Japanische Klassiker mit Furigana
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ものをこわすのがしょうばいじけん
什器破壊業事件
海野 十三
Lesen Sie 什器破壊業事件 (ものをこわすのがしょうばいじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.352 Zeichen · 31 Bildschirme
もう一つ、取って置きのタネがあるんだ」
「まあ、それはほんとですの。そのタネは、なあに」
「それはあの新しい大花瓶の中にあるんだ」
「えっ」
「つまりあの大花瓶の中に、君をいつか愕かせた録音の集音器が入っているんだ。昨夜一晩、あの集音器はこの居間にいて、主人公の寝言を喰べていたんだ。僕はその寝言の録音に期待をもっているんだよ」
「まあ、そんなことをなすったの」
光枝の愕きはのちに帆村が大花瓶の中に仕掛けた録音線から、主人公の寝言を摘出したときに絶頂に達した。例の不正な鉱脈の秘密が知られるかと気がかりの主人公は、ついに寝言のうちに、いくたびかその鉱山の位置を喋っていたのであった。ここに事件は解決した。
光枝は、この事件で立役者ではなかったけれど、科学探偵帆村の活躍ぶりに刺戟されて、元のように朗かな気分の女性に返った。