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Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちきょうだいがさ

仇討姉妹笠

国枝 史郎

Lesen Sie 仇討姉妹笠 (かたきうちきょうだいがさ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.178 Zeichen · 159 Bildschirme

Aozora Bunko

「縹緻も佳いが芸も旨いわい」と口の中で呟いた。

田安中納言家の近習役の、山岸主税という武士であった。

色白の細面、秀でた眉、高い鼻、いつも微笑しているような口、細味ではあるが睫毛が濃く、光こそ鋭く強かったが、でも涼しい朗かな眼――主税は稀に見る美青年であった。

その主税の秀麗な姿が、曲独楽定席のこの小屋を出たのは、それから間もなくのことであり、小屋の前に延びている盛場の、西両国の広小路を、両国橋の方へ歩いて行くのが、群集の間に雑って見えた。

もう夕暮ではあったけれど、ここは何という雑踏なのであろう。

武士、町人、鳶ノ者、折助、婢女、田舎者、職人から医者、野幇間、芸者、茶屋女、女房子供――あらゆる社会の人々が、忙しそうに又長閑そうに、往くさ来るさしているではないか。

無理もない! 歓楽境なのだから。

だから往来の片側には、屋台店が並んでおり、見世物小屋が立っており、幟や旗がはためいており、また反対の片側には、隅田川に添って土地名物の「梅本」だの「うれし野」だのというような、水茶屋が軒を並べていた。

主税は橋の方へ足を進めた。

橋の上まで来た時である、