Japanische Klassiker mit Furigana
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よれいはつたび
余齢初旅
上村 松園
Lesen Sie 余齢初旅 (よれいはつたび) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.003 Zeichen · 32 Bildschirme
城門の上にのぼって、あのあたりに敵がいてこういう攻防戦が展開されたと言ってまことに手にとるように物語って下すった。今ここにあるいているところは支那兵の死骸でいっぱいであった、などとも言われ、城門の下のところに土饅頭の小高いのが彼処此処にみられた。
松篁の行った時にはまだ骨がところどころに残っていたそうであって、雨などにさらされて秋草がそこに咲いていたりして、なんとも言いようのない神秘な感じがしたと語っていたが、私の行った時はそういうさびしいもの、目を傷ましめるものは何にも残っていなかった。その辺で討死せられた皇軍の方々の墓標があり、花を供してあった。
将校のお話は真に迫っていて、聴く者みなこみあげてくる涙を禁じ得なかったのである。
悠々風景
中山陵や明の孝陵や石人石獣をみたり、紅葉がなかなかきれいであった。
南京の街はなかなかいい町であった。秦准、これは詩人が詩に詠んだり、画舫などもあり、夏の夜など実に美しいところであったらしいが、今は水はきたないし、画舫はくだけてしまってみるかげもない船があちこちに横たわっていた。橋のきわには乞食がいっぱいいる。