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Japanische Klassiker mit Furigana

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よれいはつたび

余齢初旅

上村 松園

Lesen Sie 余齢初旅 (よれいはつたび) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.003 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

そのあたりは食物店が、青天井なりで店を拡げていて、鍋のところに支那人があつまって、油でいためたものを食べている。また、そういう道幅のせまい処で、野天で縫いものをしているものもある。町人の食事も表でやっている。行きあたりのところに小学校があり、級長の子供が棒などもって他人のはいって来るのをとがめている。そのうちに生徒が帰り始める。生徒の服装はまちまちであるが別に見苦しくはない。学校帰りの子供が一銭くらい出して飴湯などを呑んでいるのを見ると、改めて支那人の胃袋について奇異の感をいだく。衛生などということは支那人には全く意味のないものと見える。

日本の町の横筋は、小路といってもかなりの道幅があって、ここのようにせまくはない。支那の街は大通の横すじの町は自動車がはいると人などとても通れたものではない。どこへ行っても横町は極めて狭いのである。両側の家はぺちゃっとしたもので、壁みたいなものがつづいていて、そのところどころに入口だけが口をあいている。内部をのぞいてみるとどれも暗い家ばかりである。これではなるほど家の中で生活することが出来ないであろう。家の中は寝ることと食べるだけの用をするところであると言っていいだろう。