Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんかん
俊寛
倉田 百三
Lesen Sie 俊寛 (しゅんかん) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.192 Zeichen · 88 Bildschirme
その感じは祈りとか望みとかいうような、すべての潤うた感じを殺してしまうようないやなものでした。いったいこの島にはえている草や木はどうしてこんなに醜いのでしょう。わしはすべての陰気なものを生み出すような祠の陰の湿地にぐじゃぐじゃになって、むらがりはえた一種異様な不気味な色と形をした無数の茸を見つけました。その時わしはたまらなくなって立ち上がりました。わしは餓鬼の祠を拝んでいるのではないかという気がしたのです。
康頼 (力なく地面を見つつ)地獄の底にも神はいられます。
俊寛 あゝ、あなたがそのとおりの言葉をもっと自信をもって言ってくだすったら!
康頼 法華経の中にも入於大海仮使黒風吹其船舫飄堕羅刹鬼国其中一人称観世音菩薩名者是諸人等皆得解脱羅刹之難とかいてあります。
俊寛 権威をもって言ってください。それはうそではありませんか、あなたは信じますか。
康頼 (うつむく)わしはそれを信じます。
俊寛 (ため息をつく)あゝ、あなたは囚徒のごとく不安な態度で仏の名を呼ばれます。このたいせつな証をたてるのにわしの顔をも見ないで――あゝ。
成経 (堪えかねたるごとく)康頼殿の唯一の希望をこわすのはよしてください。