Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんかん
俊寛
菊池 寛
Lesen Sie 俊寛 (しゅんかん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.455 Zeichen · 35 Bildschirme
陰謀を企てた人間として、いますこしは男らしい、毅然としたところがあってもいい。刑罰のもとに、こうまでへこたれてしまわなくってもいいと思う。彼は、成経がもう一度溜息をついたら、それを機会に、たしなめてやろうと思いながら、じっと成経の顔を見据えていたが、成経はそれと悟ったわけでもあるまいが、くるりと俊寛の方へ背を向けると、海の方へ向いたまま、これもしばし、まどろむつもりだろう、黙り込んでしまった。
二人の友達が黙ってしまうと、俊寛の心も張合いが抜けたように、淡い悲しみに囚われる。彼にも、島の生活がたまらなく苦痛になってきた。都へ帰りたい。そうした渇きに似た感情で、胸を責められるその上、成経、康頼らの心持と、自分の心持とが日に増しこじれてくることを感じた。人間が、三人集まるときは、きっとその中の二人だけが仲よくなり、一人だけは孤立する傾きのあるものだが、今の場合には、それがことに激しかった。康頼も、成経も、彼らの生存が苦しくなればなるほど、愚痴になってくる。そして、過ぎ去った謀反の企てを心のうちで後悔しはじめる。人間はいかなる場合でも、自分を怨まないで、他人を怨む。