Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいくはかくかいしかくあじわう

俳句はかく解しかく味う

高浜 虚子

Lesen Sie 俳句はかく解しかく味う (はいくはかくかいしかくあじわう) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.016 Zeichen · 144 Bildschirme

Aozora Bunko

とか「夢よりさきに」とかいうことは言わなかった。唯目前の景色そのままを叙して、「元日や草の戸ごしの麦畑」といったのであった。この目前の景色そのままを叙するという事は、俳句の上に最も大切な事である。ついでだから画についてちょっと説明して見よう。菜の花の咲いている景色を見て、美しいと感じた時、如何にしてこれを画に書くであろうか。厭でも応でも菜の花の咲いている景色をそのままに写さねばなるまい。菜の花畑の間に細い小路があるのが面白ければ、その小路も写さなければなるまい。その傍に古びた草家が一軒あるのが面白ければ、その草家も写さなければなるまい。即ち何でも眼に見たところそのままを写せば、その天然の景色が画かきに面白いと感じさせたように、その画は見物人に面白いと感じさすのである。俳句は文章、画は色彩、その相違はあるが、その美感に訴えるものであるという点に二つはない。召波の「草の戸ごしの麦畑」というのも全く目前の景色を写した画のようなものであると見ればよい。なおちょっと附加えて置きたい事がある。それはこの句に、何故「等持院寓居」という前置を置いたかという事である。