Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぼうじんのげん

傍人の言

豊島 与志雄

Lesen Sie 傍人の言 (ぼうじんのげん) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.728 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

「文士ってものは、こう変に、角突きあってる……緊張しあってるものだね。」

そうある人が云った。――この人、長く地方にいて、数ヶ月前に東京へ立戻ってきたのであるが、文学者や画家に知人が多く、といって自分では何にも書きも描きもしないで、少しばかり教師をして、多くは遊んだり読んだり観たりしてるのである。実際的には余り役に立たない存在であるが、いろんな点で、私が敬愛している友人なのだ。――それが、いきなり右のようなことを云い出したのである。私には、とっさに、理解できなかった。

聞いてみれば、実は、或る記念会のことなのである。――三四十人集まった会合だが、そこに来てる文士たち、互に知り合いの仲で、挨拶をしあったり話をしあったりしていたが、その態度がおかしいというのだ。煙草の吸い方、口の利き方、笑い方、眼のつけ方……そのどこにも、ほんとに打ち解けた朗かさがなくて、わきから見てると、お互に緊張しあってる……俗に云えば、同じ職業の女同士のように、角突きあってるとしか見えない……。

「それでいて、個人的に逢えば、誰もみな好人物だし、酒をのめば、しめくくりのないだらしなさをさらけだすんじゃないか。