Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぼくがおおきくなるまで

僕が大きくなるまで

小川 未明

Lesen Sie 僕が大きくなるまで (ぼくがおおきくなるまで) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.884 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

小学校にいる時分のことでした。ある朝の時間は、算術であったが、友吉は、この日もまたおくれてきたのであります。

「山本、そう毎日おくれてきて、どうするんだね。」と、先生は、きびしい目つきで、友吉をにらみました。そして、その時間の終わるまで、教壇のそばに立たせられたのです。ほかの生徒たちは、先生から宿題の紙をもらったけれど、友吉一人は、もらうことができませんでした。

鐘が鳴ると、生徒らは、先を争って廊下から外へとかけ出しました。そのとき、良一は、先生が教員室へいかれる後を追ったのです。

「先生、山本くんは、働いているので、遅刻したのです。」と、いいました。

この意外な報告に、先生は、びっくりしたようすでした。

「そうか、なにをしているのだね。」

先生は、良一の顔を見られました。良一は、ついこのあいだ、友吉が新聞配達をしているのを見たことを話したのであります。

「よく知らせてくれた。だが、なるたけ時間におくれないようにいってくれたまえ。」

先生の声は、和らいで、目には、愛情がこもっていました。

そんなことがあってから、二人の少年は、仲よしとなりました。高等科を卒業するころには、たがいに家庭の状態も異なって、良一は、電気に興味をもつところから、そのほうの学校へいったし、友吉は、農業の学校へ入ることになりました。