Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼくがおおきくなるまで
僕が大きくなるまで
小川 未明
Lesen Sie 僕が大きくなるまで (ぼくがおおきくなるまで) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.884 Zeichen · 6 Bildschirme
とにかく、後から鉢を見つけて、植えることにして、友吉を自分のへやへつれてきました。二人は、小学時分の友だちの話をしたり、今度の学校の話をしたりしました。良一の机の上には、電池や、真空管や、コイルや、ヒューズや、いろんなものがならんでいるのを、友吉は、物珍しそうにながめていました。
「いろいろの機械があるね。」
「僕、ラジオを組み立てようと思って、ならべたんだよ。」
「ふうん。」
「これは、僕が造ったモーターだ。」
良一は、机のそばにあった、手製のモーターを取り上げて見せました。電池を通せばまわるまでに、なかなかの苦心がいったのです。
「これを君が造ったの。」
「君、モーターが好きかい。」
「見ているだけでも、不思議な力が感じられて、好きなんだよ。」
「じゃ、君にあげよう。」
「えっ、ほんとうにもらってもいいの。」
良一は、友だちが、喜ぶ顔を見て、満足そうにうなずきました。
友吉が、自転車に乗ってきたので、良一も、自分の自転車を引き出して、二人は、散歩に出かけたのです。晩春のやわらかな風に吹かれながら走りました。道端に、粗末な長い建物があって、窓が開いていると、伸び上がるようにして、良一は通りました。