Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
Lesen Sie 党生活者 (とうせいかつしゃ) von 小林 多喜二 (こばやしたきじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.537 Zeichen · 130 Bildschirme
「太田さんは何時でも妾達のことばかり考えてくれて、それで引張られて行った人だから、工場の有志ということにして、何んか警察に差入れしてあげようよ」伊藤ヨシは太田の事件を直ぐそんな風にとりあげて、金や品物を集めた。七人程がお金を出した。その中には太田を好きだという女もいた。ヨシは太田のことからビラの話をし、工場の仕事の話などから、とう/\八人ほどを仲間にすることに成功した。彼女は長い間の工場生活から、どんなことを取り上げると皆がついて来るか知っていた。それにパラシュートの方は殆んど女ばかりだったので、太田などはなか/\「評判」だった。彼女はそれをも巧みにつかんだのだ。彼女は八人のうちから積極的なのを選んで、「倉田工業内女工有志」という名を出して、警察に差入にやった。サルマタ、襦袢、袷、帯、手拭、チリ紙、それに現金一円。警察では、その女をしばらく待たして置いてから、中で太田が志は有難いが、考える処あって貰えないと云っているから持って帰れと云った。慣れない女は仲間の四五人と一緒に、その差入物を持って帰ってきた。伊藤は自分が以前警察で、勝手にそんなカラクリをさせられた経験があるので、もう一度警察に行って、無理矢理に差入物を置かせて来た。