Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうやくかいてんだん
共軛回転弾
海野 十三
Lesen Sie 共軛回転弾 (きょうやくかいてんだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.359 Zeichen · 21 Bildschirme
――崩壊は引続き蔓延中――軍需工場地帯を南進中”
“被害遂にニューヨーク市に波及。高層建築地帯は昨夜のうちに全壊”
“不可視戦車の音を聞くの記――特派決死記者アーノルド手記”
“不可視戦車鎮圧に出動の第五十八戦車兵団全滅す。空軍の爆撃も無力。鎮圧の見込全然なし”
“怪犯人の容疑者たるルス嬢とベラント氏は昨夜私刑さる”
鉛華女が、無線電話のかかって来たのを金博士に伝えたので、博士は新聞を机上へ放りだして、送話器に向った。
「はいはい。金博士じゃが。なに、あの件は何度訊いても変った返事は出来ぬよ。ルーズベルト君。一体共軛回転弾の発明は未完成でな、起動法は考え出したが、停止法はまだ考え出さんのじゃ。じゃから処置なしじゃ。……すぐ考え出せといっても、そうはいかん。今までに一年も考えたんだが、さっぱりよい停止方法がないのじゃ。当分暴れたいだけ回転弾に暴れさせて置く外ないね。……それは駄目だよ。君んところには自慢の学者のアインシュタインがいるじゃないか。あの男に相談してみた方が早いよ。なに、彼も匙をなげて自殺したと。莫迦な奴……とにかくわしに責任はないよ。君の特使が申出たとおりにやったばかりじゃ。