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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいどこうしんきょく

冥土行進曲

夢野 久作

Lesen Sie 冥土行進曲 (めいどこうしんきょく) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.807 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

よしんばそれが卑怯、無残な伯父の変装であるにしても、私は今更に伯父の性格を見直さなければならないかな……と思ったほど堂々たるものがあった。六人もの生命知らずの壮漢を向うに廻しながら、鬚だらけの横頬で微笑しているらしかった。

「ヘヘヘ。大きな声はやめて下さい。貴方がたのお世話で商売しておりません」

ステッキの巨漢が怒りのためにサッと青くなった。ほかの五人もその背後からジリジリと詰め寄った。

「ナ……何だっ。貴様はこの家の主人か」

「主人ではありませぬ、印度の魔法使いです」

「魔法使い……?……」

「そうです……わたしの指が触わると何もかもお金になるのです。お金にならないものは皆、血になるのです。ヘヘヘ……」

「……………………」

スッカリ気を呑まれたらしく生命知らずの連中が六人とも顔を見交して眼を白黒さした。この印度人が尋常の人間でない事を感付いたらしい。私はイヨイヨ伯父に違いないと思った。スッカリ感心してしまった。

「……サア……どうです。一体いくら欲しいのですか。君等は……」

「……サ……三千円出せ」

「アハハハ。そんなに出せませぬ。今ここに八百五十円あります」