Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふゆ

冬

芥川 竜之介

Lesen Sie 冬 (ふゆ) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.723 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

僕はぼんやりそれらの画を見比べ、今更のように有為転変などと云う昔の言葉を思い出していた。

そこへ前後してはいって来たのは従姉や従兄の弟だった。従姉も僕の予期したよりもずっと落ち着いているらしかった。僕は出来るだけ正確に彼等に従兄の伝言を話し、今度の処置を相談し出した。従姉は格別積極的にどうしようと云う気も持ち合せなかった。のみならず話の相間にもアストラカンの帽をとり上げ、こんなことを僕に話しかけたりした。

「妙な帽子ね。日本で出来るもんじゃないでしょう?」

「これ? これはロシア人のかぶる帽子さ。」

しかし従兄の弟は従兄以上に「仕事師」だけにいろいろの障害を見越していた。

「何しろこの間も兄貴の友だちなどは××新聞の社会部の記者に名刺を持たせてよこすんです。その名刺には口止め料金のうち半金は自腹を切って置いたから、残金を渡してくれと書いてあるんです。それもこっちで検べて見れば、その新聞記者に話したのは兄貴の友だち自身なんですからね。勿論半金などを渡したんじゃない。ただ残金をとらせによこしているんです。そのまた新聞記者も新聞記者ですし、……」

「僕もとにかく新聞記者ですよ。