Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょや
初夜
山本 周五郎
Lesen Sie 初夜 (しょや) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.384 Zeichen · 35 Bildschirme
それは、今年(明和五年)の二月、朝廷で立太子の大礼があり、幕府からも祝儀のため使者を差遣した。そのなかに藩主の石見守康富も加えられたので、その費用をまかなう必要から、在国の右京亮康貞が急に発行を命じたものであった。加印がなければ発行高もわからないし濫発のおそれもある。しぜんその価値が下るのは当然で、老臣たちはずいぶん反対した。筆頭家老の岡島頼母は「三老職、五奉行の合議によらずして政治をおこなうべからず、――」という藩祖の遺訓をあげて諫めた。藩祖の遺訓のなかでも、この一条は代々の藩主の守るべき第一としてあった。それにもかかわらず右京亮はきかなかった。
――このたびの御役は予期しないもので、調達は急を要するから、他の方法ではまにあわない、善後の処置はあとのことだ。
右京亮はそう云って押し切った。そのとき押し切らせてはいけなかった、そのときこそ右京亮を抑えるべきであった。そうでなくとも、すでに無謀な政治の弊害が、いろいろな方面に現われだしていたからである。
――おれには経済のことなどわからないが、そういうわけだとすると捨ててはおけないな。
城下へ帰る途中、「銀札」