Japanische Klassiker mit Furigana
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わかれたるつまにおくるてがみ
別れたる妻に送る手紙
近松 秋江
Lesen Sie 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) von 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.985 Zeichen · 103 Bildschirme
先刻から一人で浮かれていた私は、真面目に心細くなって来た。そうして腹の中で、斯ういう境涯の女にはよくあり勝ちな、悪足でもあることと直ぐ察したから、
「遊人か何か?」続けさまに訊いた。
「いや、そうじゃないの。……それも矢張り学生は学生なの。……それもなか/\出来ることは出来る人なの……」低い声で独り恥辱を弁解するように言った。其男を悪く言うのは、自分の古傷に触られる心地がするので、成るたけ静として置きたいようである。
「ふむ。矢張し学生で……大学生の前から……。」私は独語のように言って考えた。
女も、それは耳にも入らぬらしく、再び机に体を凭して考え込んでいる。
「それでその人とは今何ういう関係なの? ――じゃ大学生の処に、欺されてお嫁に行ったというのも※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)だったね。……そうか……。」私は軽く復た独語のように言った。そうして自分から、美しゅう信じていた女の箔が急に剥げて安ッぽく思われた。温順しいと思った女が、悪擦れのようにも思われて唯聞いただけでは少し恐くもなって来た。
「えゝ※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)なの。