Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Lesen Sie 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.262 Zeichen · 243 Bildschirme
「実は菊太郎君が早く行動を取ってくれと頻りに仰有るんですけれど、手蔓を探さなければ仕方がありませんから、僕は困り切って、丸尾に相談したんです。すると丸尾は重役なら実株を買うだろうから、同業の中に出入のものがあるに相違ないと定めて、問い合せました。親友ですから、先ず高野君に相談したんでしょう。世の中は狭いものです。高野君が出入りでした」
「成程」
「それも実株じゃありません。短期を盛んにやっていますから、高野君としては書き入れのお得意先です」
「はてね」
「御主人ばかりでなく、奥さんも御道楽です」
「短期がですか?」
「はあ」
「はてね」
「御主人と競争です。御主人が買いなら、奥さんは売りという次第で、鎬を削っているそうです」
「夫婦揃って株をやるような家庭は何んなものでしょうかね?」
「さあ」
「私としては余り感心しませんよ」
「しかしお互は株で飯を食っているんじゃありませんか?」
「それは然うですけれど」
「市※さん、失礼ながら、只今のお言葉は株屋の足をお洗いになってから仰有ることだろうと存じます」
と僕は強気に出てやった。
「降参しました」
「ハッハヽヽ」
「しかし同じ株屋をしていても、お宅や私達のところは他の商売人よりも手堅いんですから、矢っ張り念を入れます」