Japanische Klassiker mit Furigana
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けちょう
化鳥
泉 鏡花
Lesen Sie 化鳥 (けちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.872 Zeichen · 35 Bildschirme
一ツでない。
二ツも三ツも。私に何を談すのだろう、私に何を話すのだろう。鳥がものをいうと慄然として身の毛が弥立った。
ほんとうにその晩ほど恐かったことはない。
蛙の声がますます高くなる、これはまた仰山な、何百、どうして幾千と居て鳴いてるので、幾千の蛙が一ツ一ツ眼があって、口があって、足があって、身体があって、水ン中に居て、そして声を出すのだ。一ツ一ツ、トわなないた。寒くなった。風が少し出て、樹がゆっさり動いた。
蛙の声がますます高くなる。居ても立っても居られなくッて、そっと動き出した。身体がどうにかなってるようで、すっと立ち切れないで踞った、裙が足にくるまって、帯が少し弛んで、胸があいて、うつむいたまま天窓がすわった。ものがぼんやり見える。
見えるのは眼だトまたふるえた。
ふるえながら、そっと、大事に、内証で、手首をすくめて、自分の身体を見ようと思って、左右へ袖をひらいた時、もう、思わずキャッと叫んだ。だって私が鳥のように見えたんですもの。どんなに恐かったろう。
この時、背後から母様がしっかり抱いて下さらなかったら、私どうしたんだか知れません。