Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ほくととなんとせい

北斗と南斗星

田中 貢太郎

Lesen Sie 北斗と南斗星 (ほくととなんとせい) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.279 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

趙顔という少年が南陽の平原で麦の実を割っていると、一人の旅人がとおりかかった。旅人は管輅という未来と過去の判る人であった。その旅人は少年の顔を見て、

「お前さんは、なんという名だ、気の毒なことだ」

と言った。少年は気になるので麦を割ることを止めて訊いた。

「なにが気の毒ですか、私は趙顔というのですが」

「そうかな、お前さんは、二十歳を過ぎないで、早世をするよ」

少年はおどろいて旅人の前へ往って地べたへ顔をすりつけた。

「早世することを知っていらっしゃるなら、長生することも御存じでしょう、どうか教えてください」

「人の生命は、天が掌ってるから、わしの力では、どうすることもできない」

旅人はこういってからずんずんとむこうの方へ歩いて往った。少年は自個一人の力ではどうにもならないので、父親に話して、父親から頼んでもらおうと思った。走ってすぐ近くにある自個の家へ帰り、父親の姿を見るなりあわただしく言った。

「お父さん、大変なことが出来ました、今、不思議な旅人が来て、私を見て、二十歳にならないで早世すると言いました、私は早世することが判るなら、長生することもできるだろうから、教えてくれと言ってたのみましたけれど、生命のことは、天が掌ってるから、わしにはどうにもできないと言って、往ってしまいましたが、あれは、ただの人でないと