Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
書)がペルシアの俗談と書いたは、支那の伏羲流寓て、ある富んだ婦人に宿を求めると、卑蔑で断わられた。次に貧婦の小舎を敲くと、歓び入れてあるたけの飲食を施し、藁の床に臥さしめ、己は土上に坐し終夜眠らず、襦袢を作って与え、朝食せしめて村外れまで送った。伏羲嬉しさの余り、その婦に汝が朝手初めに懸った業は、まで続くべしと祝うて去った。貧婦帰ってまず布を度し始めると、夕まで布尽きず、跡から跡から出続いたので、たちまち大富となった。夜前伏羲を断わった隣の富家の婦聞いて大いに羨むと、数月の後伏羲また村へ来た、かの婦強いて自宅へ迎え取り食を供し、夜中自室へ蝋燭点し通夜仕事すると見せ掛け、翌朝予て拵え置いた襦袢を呈し、食を供えて送り出すと、伏羲前度のごとく祝した。悦んで帰宅の途中、布を度す事のみ念じて宅へ入る刹那、自家の飼牛が吼える、水を欲しいと見える、布を量る前に水を遣らんと水を汲んで桶から槽に移すに、幾時経っても、桶一つの水が尽きず、夥しく出続き家も畠も沈み、牛畜溺死し、村民大いに怒り、かの婦わずかに身を以て免れたとある。
一六一〇年頃出たベロアル・ド・ヴェルヴィルの『上達方』