Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
また『蒹葭堂雑録』に、わが邦で獲た二足の蛇の図を出せるも、全くの嘘蛇ないらしい。ワラス等が言った通り、※(「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1-94-55)や諸蜥蜴が事に臨んで、前二脚のみで走り、またいっそ四脚皆用いず、腹と尾に力を入れて驀らに急進するが一番迅い故、専らその方を用いた結果、短い足が萎靡してますます短くなる代りに、躯が蛇また蚯蚓のごとく長くなり、カリフォルニアとメキシコの産キロテス属など、短き前脚のみ存し、支那、ビルマ、米国等の硝子蛇や、濠州地方のピゴプス・リアリス等諸属は前脚なくて、後脚わずかに両の小刺、また両の小鰭となって痕跡を止め、英仏等の盲虫、アジアやアフリカの両頭蛇は、全く足なく眼もちょっと分らぬ。『類函』四四八に、〈黄州に小蛇あり、首尾相類う、因って両頭蛇という、余これを視てその尾端けだし首に類して非なり、土人いわくこの蛇すなわち老蚯蚓の化けしところ、その大きさ大蚓を過ぎず、行は蛇に類せず、宛転甚だ鈍し、またこれを山蚓という〉。『燕石雑志』に、日向の大蚯蚓空中を飛び行くとあるは、これを擬倣したのか。