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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme

Aozora Bunko

由ってその由人に洩らすまじと慎んでも怺え切れず。ついに地に穴掘って、モシモシミダス王の耳は驢馬同然ですと囁き、その穴を埋めて心初めて落ち着いた。しかるに因果は恐ろしいもので、その穴跡より一本の蘆生え、秋風の吹くにつけてもあなめ/\と小町の髑髏の眼穴に生えた芒が呻った向うを張って、不断ミ王驢耳を持つ由囁き散らし、その事一汎に知れ渡った由。高木敏雄君また前年この譚の類話を求められた時、予が答えた二、三の話を挙ぐると、まず蒙古の譚に、ある王の耳金色で驢耳のごとく長きを世間へ知れぬように腐心し、毎夜一青年にその頭を梳らしめ終ってすなわち殺した。その番に中った賢い若者が王の理髪に上る時、母の乳と麦粉で作った餅を母に貰って持ち行き王に献る。王試み食うと旨かったからこの青年に限って理髪が済んで殺さず。ただし王の耳については母にすら語るなからしめた。青年慎んで口を守れば守るほど言いたくなり、これを洩らさずば身が裂くるべく覚えた。母教えて広野に之きて木か土の割け目へ囁けと言った。青年野に出て栗鼠の穴に口当て、わが王は驢耳を持つと囁くを聞いた、その頃の動物は人言を解した故、人に話し、人伝えて王の耳に入り、王瞋りて彼を殺さんとしたが、仔細を聞いて感悟し、彼を首相に任じた。