Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme
『元亨釈書』に藤原伊勢人勝地を得て観音を安置せんと、貴船神の夢告により白馬に鞍置き童を乗せ馬の行くに任すと山中茅草の上に駐る、その地へ寺を立てたのが鞍馬寺だとある。
馬に憎悪の念強き事、バートンの『メジナおよびメッカ巡礼記』十五章にメジナで至って困ったのは毎夜一度馬が放れ暴れたので、たとえば一老馬が潜かにその絆がれいる※を滑らしはずし、長尾驢様に跳んで予て私怨ある馬に尋ね到り、両馬暫く頭を相触れ鼻息荒くなり咆り蹴り合う。その時第三の馬また脱け出で首尾を揚げ衝き当り廻る、それから衆馬狂奔してり合い齧み合い打つ叫ぶ大乱戦となったと記す。かく憎しみと怨み強き故か馬が人のために復讐した話もある(プリニウス八巻六四章、『淵鑑類函』四三三、王成の馬、『奇異雑談』下、江州下甲賀名馬の事)。『閑田耕筆』三に、摂州高槻辺の六歳の男児馬を追って城下に出て帰るに、雨劇しく川漲りて詮術なきところに、その馬その児を銜えて川を渡し、自ら先導して闇夜を無難に連れ帰ったので、まず馬を饗し翌日餅を隣家に配ったとある。酒を忘れたものか書いていない。ちょっと啌のような話だが、ロメーンズの『動物の智慧』