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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme

Aozora Bunko

十一版、美術と音楽の条参照)。

日本人、上古専ら水で洗浴して身を潔めたが、香水薫香等で荘厳した事はないらしく――実は清浄の点から言えばそれがよいので、中古の欧人などは身を露わすを大罪とし、むやみに香類で垢を増すのみ。洗浴を少しもせず、聖僧の伝記に浴せざる年数を記してその多きを尊んだくらい故、三世紀の疥癬大流行など自然の成り行きで、シェテレやパルセヴァルやトリスタンやイソールト、その世に称揚された美人好男いずれも千載一洗せぬ乞丐的の人物だった由ミシュレーが言った――日本に調香の知識が開けたは、漢土天竺の文物が輸入されたに始まったらしい(『仏教大辞彙』一巻香の条、久米博士『日本古代史』八二節、推古帝菟田野の薬猟の条)。それが追々発達改善されて世界最精の香道となったが、調香の主な材料は始終外国品多かったは『薫集類抄』等で判り、いずれも日本へ移殖のならぬもの故やむをえぬ事ながら、鉄漿蓴汁など日本産の間に合う物は自国のを用い、追々は古方に見ぬ鯨糞などをも使う事を知り用いた。『徒然草』に、「甲香は宝螺貝のやうなるが、小さくて口のほどの細長にして出でたる貝の蓋なり、武蔵の国金沢といふ浦にありしを、所の者はへなたりと申し侍るとぞいひし」