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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme

Aozora Bunko

古い小栗の戯曲(『新群書類従』五)に、判官「畜生には叶わぬまでもせみょう(宣命か)含めると聞く、某がせみょうを含めんに心安かれ」とて、そのせみょうの詞を出し居る。多少そんな術が利いたのだろう。『甲陽軍鑑』巻十六に、馬の百曲を直すよう云々、左の頸筋に指にて水という字を書き、手綱をよく握りてすなわち不動の縛の縄観じて馬の額に取鞆(?)で卍字を書く、同じ鞭先を持ち、随え叶えと三遍唱えて掲諦掲諦はらそう掲諦ぼうしい娑訶と唱えて飼えば、いかなる狂馬も汗をかき申すべきなり秘すべしとあるが、今時そんな真似をすると人自身の方が狂馬のように見える。

この篇発端に、梵授王が命を救われた智馬に半国を分ち与えんとした事を述べたが、支那でも〈人難を免るるは、その死なり、これを葬り帷を以て衾と為す、馬功あれば、独り忘るべからず、またいわんや人においてをや〉(『淮南子』)といった。従って名馬を廟祀し、封官し、記念のために町を建てた外国の例を初めの項に出した。本邦でも秀吉の馬塚(『摂陽群談』九)、吉宗の馬像(『甲子夜話』五一)、その他例多く、馬頭観音として祀ったのも少なからぬ。