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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme

Aozora Bunko

それからアルサンクタンの一族はクルムバ術師の呪に害せられ、アルサイイル族の水牛は毎度虎に啖われ、かの時来なんだ諸樹は苦き果を結ぶと。これらは現世で神に代って虎が罰を行うのだが、死んで後も虎に苦しめらるるてふ信念もその例ありだ。『巫来半島異教民種篇』二二二頁に、セマン人は酋長死なばその魂虎に移ると信ず。ヴォワン・スチヴンス説にセマン人は以前黒焦にせる棒一本を毒蛇また虎の尸の上もしくは口の前に置き、あるいは木炭もて虎の条紋に触れ、冥途で虎の魂が人の魂に近づくを予防す。ただし虎も蛇も時に地獄悪人の魂を驚かすと信ぜらると、仏経にも禁戒具足しいまだかつて行欲せざる浄行童女善比丘尼を犯し破戒せしめた者、死して大焦熱大地獄に堕ちる。臨終に男根縮んで糞門に入り、大苦悩し、最後に他世相を見る。たとえば悪色不可愛、一切猛悪ことごとく具われる獅虎等を見、悪虎の声を聞き大恐怖を生ず。また妄語して他人を罰せしめ愉快と心得た奴は、死して大叫喚地獄の双逼悩部に落ち、牙獅子に食われ死して活きまた食わるる事千百歳、この獅の歯の中に※(「陷のつくり+炎」、第3水準1-87-64)火充満し、噛めば焼く痛さと熱さの二苦を受くるのだ、この他豺狼地獄、銅狗、鉄鳥など種々罪人を苦しむる動物がある(『正法念処経』