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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

ために下酒とせん〉とは、さすがに詩の本場だけあってよく詠んだ。『五雑俎』に、景物悲歓何の常かこれあらん、ただ人のこれに処する如何というのみ、詩に曰く風雨晦し、鶏鳴いてやまずと、もとこれ極めて凄涼の物事なるを、一たび点破を経れば、すなわち佳境と作ると。さればゲーテはいかな詰まらぬ事をも十分に文想を振うて至極面白く詠んだとショッペンハウエルは讃めたと記憶する。

『常山紀談』に、池田輝政、武士の重宝とすべきは領分の百姓と譜代の士と鶏と三品なり。そを如何と言うに、百姓は田畑を作りて我上下の諸卒を養う、これ一の重宝なり。譜代の士たとえ気に応ぜずして扶持を放すといえども、敵国にてかの者を扶持放たると思わずして間にも入るるかと思うて疑う故、敵国に逗留する事能わずしてついには我国へ帰りわが兵となる故これ二の宝なり。また目に見ゆる合図、耳に聞ゆる相図は敵の耳目に掛かる故容易く敵国にて成しがたし、鶏鳴は誰もその相図ぞと知らざる故に、すなわち敵国の鶏鳴にて一番鳥にて人衆を起し、二番鳥にて食い、三番鳥にて立つなどと相図を極めて敵もその相図を知らざるの徳あり、これを三の重宝と立てしなりと宣うと見え、吉田久左衛門陣中に鶏を飼いしを、時を知るべき心掛け奇特なりとて、家康が感じた由『備前老人物語』