Japanische Klassiker mit Furigana
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なんとうたん
南島譚
Lesen Sie 南島譚 (なんとうたん) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.935 Zeichen · 18 Bildschirme
私も亦畏敬と讃嘆の念を以て此の挨拶に聞入った。但し、それ以外に若干の不審の表情をも私は浮かべたのかも知れぬ。というのは、朝礼が済んで職員室に入ってから其の新任教師は私の其の表情に弁解するかの様な調子で斯う言ったからである。
「島民にはですな、あの位の調子で威しとかんと、後まで抑えがきかんですからなあ。」
そう言って其の先生は見事に日焼した顔に白い歯を見せて明るく笑った。
内地から南洋へ来たばかりの若い人達は、斯うした事実を前にすると、往々にして眉を顰めがちである。しかし、南洋に二三年も過ごした人だと、最早この様な事柄に何等不審を感じない。或いは、こういうのが島民に接する最上の老練さだと考えもしよう。
私自身に就いて云うならば、斯ういう島民の扱い方に対して別に人道主義的な顰蹙も感じないが、さりとて之を以て最上の遣り方と推奨することにも多分の躊躇を感ずる。断乎たる強制一点張が、へんに彼等を甘やかすよりも効果的であるのは言う迄もない。いや、困ったことに、周到な用意を伴った誠心誠意よりも、尚且つ、単なる強制の方が良い結果をあげる場合が甚だ多いのである。勿論、それが果して彼等を心服せしめてのことか、どうか、それは疑わしいにしても、我々の常識にとって再び困ったことに、断乎たる強圧が彼等を単に表面ばかりでなく、本当に心底