Japanische Klassiker mit Furigana
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なんぽうものがたり
南方物語
小川 未明
Lesen Sie 南方物語 (なんぽうものがたり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.065 Zeichen · 11 Bildschirme
葉の大きな植物が、こんもりとして、海の方から吹いてくる風に、うちわをふるように、はたはたと夜空に音をたてています。そして、どこからともなく、らんの花のいい香りが流れてきました。
三人は、知らない島に上がりました。不安な心をおさえながら、一軒の家の窓に近寄ってのぞいてみますと、髪の長、美しい目をした少女が、両はだをぬいで、下を向いて貝をみがいていました。
人種こそちがっているけれど、けっしてこの島の人は、わるい人たちでないとわかると、三人はやっと安心をして、島の中をぐるぐると歩きはじめたのです。そのうちに、島の人たちは、三人を見つけて、めずらしそうに、まわりに集まってきました。
もとより言葉は、たがいにわからなかったけれど、手まねで、やっと三人が、遠い北の方から、暴風のために、幾日も漂流して、この島に着いたことがわかったのでした。
三人は、数日間というもの、島の人たちに、いろいろともてなされました。その間に、疲れたからだを休めて、勇気をとりもどすことができたので、ふたたび、遠い故郷をさして帰ることにしました。
島の人たちは、三人の船をなおして、新しい帆を張ってくれたばかりでなく、食物や、また、水などの用意もしてくれたのです。