Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
なんぽうものがたり
南方物語
小川 未明
Lesen Sie 南方物語 (なんぽうものがたり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.065 Zeichen · 11 Bildschirme
そして、その国の人たちは、島の人々のように、しんせつではありませんでした。三人は、さっそく金に困ったのでした。身につけているもので、売って金目になるようなものはなにもありません。このとき、一人は、島の娘からもらったボタンに気がつきました。
「おい、兄弟、なんともいえないきれいなボタンだが、これは金にならないものだろうか。」
こういうと、二人は、頭をかしげました。
「そうだな、たいした金にもなるまいが、ひとつ見せてみようか。」といいました。
それから、町を歩きまわって、いろいろめずらしいものを売る店にはいって、そのボタンを見せたのです。すると、主人らしい男が、その六個のボタンを手にとって、じっとながめていましたが、
「いくらで売るか。」といって聞きました。
三人は、自分たちは、風に流されて、こんなに遠くきたことを話しました。それで、故郷に帰る旅費にでもなればいいということを――心のうちでは、そんなになるとは思わなかったけれど――いったのでありました。
「いくら、お入り用か知らないが、精いっぱいにいただいて、金貨五つとならお換えいたします。」と、主人はいいました。