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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんきょくのかいじ

南極の怪事

押川 春浪

Lesen Sie 南極の怪事 (なんきょくのかいじ) von 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.508 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

二三時間前に龍頭を巻きたれば、この時計の停まるを見ても余は気絶せるまま少なくも二日以上を過せるものと知らる、それにしても彼の海賊等はいかにせしかと、余は静かに立ちあがって耳を澄ますに、船外には相変らず風荒れ波吼ゆるのみ、されど人声とては少しも聴えざりけり。

余は気味悪さにたえず、何時までも船底に潜みおらんかと思いしが、さりとて海賊等がいかになりしかを知らぬうちは安心できず、ついに意を決し、抜足差足して昇降口の方に向えり、梯子を半ば昇りて耳を澄ますにやはり人声は聴えず、心づけば先刻海賊等が開きかけし蓋は、何時の間にか以前のごとく閉ざされてあり、思うに海賊が半ばその蓋を引き上げし時、彼の意外なる大震動のために思わずその手を放し、蓋はふたたび落ちて以前のごとく昇降口を閉ざせしならん、されど海賊が鉄槌にて打ち砕きし入口の破れ目はそのままにて、そこより海水は船内に打ち込みしなり、鉄の欄干も梯子も皆濡れて、油断をすれば余は滑り落ちんとす、今はやや海上静まりしと見え、怒濤の破れ目より打込むような事はなけれど、決して暴風のやみしにあらず、船の動揺はなかなか激しくして、時々甲板上に巨浪の落来る