Japanische Klassiker mit Furigana
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たんじゅんなしけいをおもう
単純な詩形を思う
小川 未明
Lesen Sie 単純な詩形を思う (たんじゅんなしけいをおもう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.998 Zeichen · 4 Bildschirme
知識的に創作せられた詩歌や、またその他の芸術というものは、幾度も繰り返してこれを歌い且つ読むに堪えないものである。
たとえ単純な感情であっても、それにシンセリティが伴ったならば吾人は、その芸術の前に立って笑うことが出来ない、こういう芸術に対しては、知識は何の批評の権威も有せない場合が多い。今の詩壇には、あまりに、知識の勝った人が多いようだ。そして、それらの詩人は子供らしい感じということを理解もせなければ、また、感じもしないように思われる。誰しも都会が、都会詩人を産むことを否むものはない。また、不思議に感ずるものもなかろう。けれど、詩歌は、都会的であると、田園的であるとを問わず根柢に原始的感情を有せない芸術は、人を魅するものでないことを確言し得るのである。
この意味に於いて、詩人は、また、いかなる時代に於いても物質文明に対し、唯物主義に対して反抗の声を揚げた人々であった。彼の、物質文明を謳歌し、帝国主義を叫んだ近代の詩人等は、ひとり、この版図に編せられないように思われるけれど、やはり彼等は、最も原始的な感情の自由と、祖先崇拝の思想を、鼓吹しているのでなかろうか。