Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はんこう

反抗

豊島 与志雄

Lesen Sie 反抗 (はんこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.121 Zeichen · 282 Bildschirme

Aozora Bunko

すぐに戻ってきて、周平の顔をまじまじと見戍った。見戍りながら黙っていた。

そこへ、隆吉がかけ出してきた。

「僕遊びに行ってもいいの。」

「後になさい。」と保子は答えた。「井上さんがお帰りなさるんだから。」

「井上さんの所へ行くんだよ。」

「そう。でも今日はお止しなさい。またこの次にしたらいいでしょう。」

「この次にはついて行ってもいいの。」

「ええ。」

隆吉は暫くじっとしていたが、つまらなそうな顔をして其処に寝転んだ。

周平は息苦しい気がした。立ち上って二階の室に上った。着物の包みを枕にして横になった。うち開いた東の窓から、眩しいほどの日の光りが室の中に流れ込んでいた。彼は立ってその窓を閉めた。暫くすると、またその窓を開いた。何れにしても落着かなかった。気持がじりじりしてきた。

女中が彼を呼びに来た。表に俥が一台待っていた。彼は喫驚した。

「歩いて行きます。」と彼は保子の前に云った。

「いいから乗っていらっしゃい。」と保子は云った。

彼は云い張った。僅かな風呂敷包み一つだし、そう遠くもないし、それにまた、俥になんか乗って行きたくないと。然し保子は承知しなかった。