Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はんこう

反抗

豊島 与志雄

Lesen Sie 反抗 (はんこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.121 Zeichen · 282 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「横田さんだって随分無口の方じゃないか。」

「でもあなたほどじゃありませんよ。……奥様と喧嘩なすった時は別だけれど。」

「え、横田さんが奥さんと喧嘩なさることがあるのかい。」

「あるってほどじゃありませんわ。私が来てからただ一度きりですから。」

「何で喧嘩なすったんだい。」

「何でだか私は知りませんけれど、お二階で夜遅く迄云い合っていらしたのよ。そのうち私共は寝てしまったから、何のことだったか分りません。けれど、それから二三日の間は、先生も奥様も黙りっきりで、一言も口をお利きなさらないものだから、私共までほんとにびくびくしていましたわ。」

「それから?」

「それからって、それだけのことですよ。」

周平はぷいと立っていった。そんな話に好奇心を動かした自分自身が、変に不愉快になった。と共に、その不愉快さに対する反撥心が起ってきた。毒を以て毒を制したいような自棄気味になった。

彼は二階の書斎に上って、机や卓子や本箱の抽斗をかき廻した。もし横田の日記でもあったら、それを読むことによって、保子の日記を見出せない腹癒せをし、また、こんな所まで陥ってきた自分自身に返報をするつもりだった。